1-3a-2:SophosUTM-AWS VPC間のVPN接続

ここでやること

管理用パソコンからVPC内サーバにプライベートIPで接続できるように、VPCおよびSophosUTMの設定をします。

作ります

まずは、VPCのプライベート用サブネットの通信ルートを変更します。

手順1-2でVPC内でプライベート用サブネット2つを作成しました
192.168.101.16/28
192.168.101.32/28
ですが、通信ルートはプライベート方向ではなく、インターネット方向を向いています。
これです↓
ルーティングテーブルが、”インターネットゲートウェイ”を向いているという状態になっています。
これを
ルーティングテーブルが、”カスタマーゲートウェイ”を向いている。という状態にします。
つまり、VPCから先ほど作成したSophosUTMへ行く通信ルートを作成します。

なお、この手順を実行すると課金対象となります。
1時間当たり0.05ドルです。
テストが終わったら、作成した”VPN接続”は削除しておきましょう。

1,仮想プライベートゲートウェイの作成

VPCのAmazon側にあるルータ。だそうです。
何も考える必要はなさそうです。作成ボタンでオブジェクトを作成し、
作成されたオブジェクトを選択し、”VPCにアタッチ”ボタンを押し、アタッチします。

VPC内にルータを作って、ネットワークに割り当てました。

2,VPN接続の作成

VPN接続→VPN接続の作成ボタンを押すと、
カスタマーゲートウェイと、VPN接続オブジェクトが作成できます。
カスタマーゲートウェイ=VPCから見たSophosUTM。のオブジェクト
VPN接続=上記で作成した”仮想プライベートゲートウェイ”と”カスタマーゲートウェイ”を関連付けたオブジェクト
です。設定します
ネームタグ:分かり易い名前
仮想プライベートゲートウェイ:1で作成したもの
カスタマーゲートウェイ:ここで新規作成するので”新規”
IPアドレス:SophosUTMに設定したPPPoEの固定IPアドレス
BGP ASN:すみませんよくわかりませんが65000がデフォルトのようです。
ルーティング:動的

!!料金が発生します!!と書かれています。
このVPN接続が有効になった以降、削除するまで1時間あたり0.05ドルかかります。
大体3~4千円/月程度かと思いますが。。。
なお、1-3bの方式ではこの課金対象ではなさそうです。

3,ルートテーブルの作成

冒頭の”サブネットに設定されているルートテーブル”を修正します。
まずは、新規でルートテーブルオブジェクトを作成します。
↓こんな感じで出来上がります。
このままでは、192.168.101.0/24の通信ルートしか定義されていないので
それ以外(0.0.0.0/0)の場合のルートを作成します。
編集ボタンを押し、”別ルートの追加”ボタンで
送信先:0.0.0.0/0
ターゲット:上記で作成した”仮想プライベートゲートウェイ”を選択します
保存ボタンで完了です。

4,サブネットの修正

上記で作成したルートテーブルを、サブネットに割り当てます。
192.168.101.16/28のサブネットを選択し、”ルートテーブル”タブを開きます
編集ボタンを押し、ルートテーブルオブジェクトを変更します
↓変更されました。
同じように、192.168.101.32/28のサブネットも変更しておきます。


次に、VPCとSophosUTMを接続するための設定をします

5,AWS:設定ファイルをダウンロード

 VPC管理サイトの左メニューリストの ”VPN接続”を選択
 先ほど作成したVPCオブジェクトを選択して、ダウンロードボタンを押す。
 ベンダー:Sophos
 プラットフォーム:UTM
 ソフトウェア:v9
 で、ダウンロード。

6,Sophos:設定ファイルのインポート

 管理用パソコンからSophos管理コンソールに入ります。
 左メニューリストから サイト間接続→Amazon VPCを選択。”セットアップ”タブを開きます。
 ”Amazon VPC設定よるインポート”項目で
   VPC設定ファイル:先ほどダウンロードしたファイルを選択
   リモートネットワーク:192.168.101.0/24
 で、適用ボタン

終わり
確認:
VPC管理サイトの 左上”VPCダッシュボード”で、VPN接続が”アップ”になっていればOK

この作業で、SophosUTMとAWS VPCは正副2本のVPNルートができています。


今回はここまで。


豆知識:AWSとSophosの見解
AWS「ダウンロードできるコンフィグファイルはあくまでもサンプルなので、ダウンロードしたファイルを適切に修正して適用してくだしあ」
Sophos「AWSからダウンロードされるファイルを元に設計しています。ダウンロードしたファイルを変更しないでください」
Sophosの優しさが身に沁みます。



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